息子さん夫婦との同居では息子さんが、娘さん夫婦との同居では娘さんがリーダーシップを取って、 新しく家族になった人が生活しやすいようにしてあげましょう。 二世帯同居にはルール作りが不可欠ですが、それにはお互いに言い出しづらい事柄を積極的にまとめて行くリーダー役が必要です。
親世帯は親子間で細かなルールを作る事を「そんな水くさい事を・・」と言って嫌う傾向にあるようです。 しかし、全く違う環境で育って来た人が新しく家族に加わるのです。永く、仲良く暮らすためにはルール作りは 必須です。嫌がらずに子世帯主導でルール作りをして下さい。
お嫁さん(お婿さん)の意見は、角が立たないよう出来るだけ息子さん(娘さん)の意見として親世帯に伝えてあげましょう。
お孫さんは両家族の架け橋。存分に活躍してもらいましょう。
親戚付き合いは出来るだけ親世帯で対応してあげましょう。
共有スペースの掃除は「基本的には親世帯」、ゴミ出しは別々が一般的です。
親世帯の設計は高齢化への配慮を施しましょう。
二世帯同居は、今後起こり得るあらゆる事態を想定し、自分の兄弟姉妹や、配偶者の両親に対して最大限の配慮をしましょう。
お孫さんを親世帯に預ける際には、親世帯にも生活がある事を考慮して、 ・前もって予約しておく、 ・回数や時間に制限を設ける、 ・両親とも揃っている時にしか預けないようにする、 ・時々電話を入れ、状況によっては電話口で直接子供を叱るなどのルールを設けましょう。
二世帯住宅には4つの基本パターンがあります。そのそれぞれの特徴を考慮して、それぞれの家族の コミュニケーションスタイルにあった間取りを選択する事が重要です。
外見上は、玄関が一ヶ所の1つの家ですが、中はキッチンと寝室だけを分けたものから、玄関以外を すべて分離させたものまで、色んな工夫が可能なパターンです。
上下の階で二世帯が分離した形で住み分けるパターン。 玄関ホールに防火扉を設けて、内部で行き来できるようにするケースも多い。
※区分登記をするためには、防火扉に鍵をつける事が必要です。
上下の階に住み分けるパターンで、内階段をつけて内部で行き来する事も可能。 将来どちらかを賃貸にする可能性がある場合はこのケースがお勧め。
※区分登記をするためには、内階段部分の上か下に鍵のついたドア等が必要です。
二軒の家が接合した形なので、両世帯とも1・2階とも使用でき、且つ上下階の音の心配もありません。 お互いの交流は防火扉や2階のベランダ、中庭などを通じて可能。
※区分登記をするためには、防火扉に鍵をつける事が必要。
4つある二世帯住宅の基本パターンですが、その構造によっては、住宅資金の融資や住宅に関する税金に ついて大きな特典があります。 その分かれ目は建築される二世帯住宅が、一戸の建物と見られるか、二戸の建物と見られるかで変わります。 二戸とみなされるためには、それぞれの生活スペースが壁や天井で完全に区切られており、且つ玄関が別々 である事が必要です。そんな事も考慮したうえで間取りを考えましょう。
二世帯住宅で最もトラブルが多いのがキッチンです。 食事の用意は回数も多く、ずっと続いていく問題なので、料理の好み、食事の時間帯、味付け、 調理の手順、など多くのトラブルの要因を抱えます。 また、一つのキッチンに二人の主婦と言う構図は、キッチンが主婦にとって最も思い入れの強い場所と いうこともあり、住み分けが困難です。 出来れば二人の主婦を尊重して、それぞれのキッチンを持つことが理想です。 ただし、スペース的に十分な広さが取れない場合でも、シンクと食器棚だけでも二つずつ設置する、 又はどちらかの世帯にコンパクトなミニキッチンを設けておくなどすれば、ちょっとした調理や来客時の お茶出しなどに便利です。
一般的にスペースの問題、また経済的な理由から、二世帯においても浴室は一つになりがちです。 しかし、両世帯が最も気をつかうのが浴室でもあります。 そこには、夜間の入浴の際の音の問題、準備や掃除の分担の問題、入浴時間が重なったり、 子供が増えると中々順番が回って来ずに待たなければならないなど、数々の問題要因があります。 また、浴室と洗濯機置き場が隣接している事が多く、二人の主婦がかち合いやすいデメリットもあります。 将来の介護の事を考えれば、親のフロアにメインの大きな浴室、そして子世帯には小さなユニットバスと メリハリをつけるのも一案です。
どうしてもスペース的に余裕が無い場合は、浴室がない世帯にシャワールームを設置する方法もあります。 シャワールームであれば、半畳ほどのスペースで設置が出来、場所を取りません。
客間が一つの二世帯住宅では、同居後お客様が減る傾向にあるようです。 その主な原因は、相手世帯への気兼ねです。お客様が来られるたびに、相手世帯に外出してもらうわけにも いかず、又お客様が来られた際に相手世帯を通らなければならないような間取りの場合は特に気を使います。 そういう状況下だと来られるお客様も来にくいものです。
スペース的に客間を二つ設けられない場合でも、最低お客様を迎えやすい動線の工夫は必要です。 玄関が二つの場合は問題ありませんが、一つの場合は相手世帯を通らずに迎えられる動線には しておきたいものです。
一般的に上下階で二世帯を分ける場合は、将来の昇り降りの負担を考慮して1階に親世帯、 2階・3階に子世帯になりがちです。しかし、階段の昇り降りによる負担を除くと、
◆2階での子供の走る音
◆子世帯の玄関の出入り
◆子世帯への来客
◆トイレなどの水音
など、親世帯にとっては静穏に繰らす上で問題点が数多くあります。 したがって、それらを軽減するゾーニングや全く発想を変えた建て方が必要になります。
全てに関しては無理ですが、せめて親世帯の寝室の上は子世帯も寝室にする、 またキッチン・トイレ・浴室等の水周りを遠ざけるなどの工夫が必要です。
ここ最近家庭用エレベーターの普及率が高まっています。 それは家庭用エレベーターの価格がお求めやすくなってきた事と、狭小地での3階建てが増えるにしたがって、 家庭用エレベーターの利用価値が再認識されているからだと思います。 家庭用エレベーターの設置により、親世帯が上の階を使用する事には数々のメリットがあります。
◆子世帯の生活音が気にならない。
◆風通しも、日当たりも、見晴らしも全て優る上の階で、平穏な生活が出来る。
◆子世帯も気兼ねなくホームパーティーが開ける。
◆子世帯の夜の洗濯や入浴が気にならない。
◆下の階への移動も自由自在に行える。
以上のことから、かなり利用価値が高いと言えます。
二世帯住宅の場合、キッチンが2階設置になる場合が多く見られます。 しかし、そうした際、1階にキッチンがある場合と比べ衛生的な生ゴミの置き場所には制限があります。 そんな時に台所のゴミを一時的に保管できる多目的ベランダが便利です。 (台所→多目的ベランダ→外階段)の動線が確保できれば、生ゴミも家の中を通らずに衛生的に処理できます。
二世帯住宅において、屋上やベランダの有効活用は、特に狭小地においては二世帯間のコミュニケーションを 円滑にする上で重要です。子供の遊び場・家庭菜園の他、全員揃っての昼食や来客を招いての ガーデンパーティーと使い道はいろいろです。
玄関は一見最も共有しやすい部分のように思われますが、玄関を1つにすると何かと面倒なものです。 夜遅い時間の帰宅や来客の出入りが気になりますし、子供が泥だらけで帰ってくる事も多いでしょう。 また玄関を家の顔と考える人にとっては、玄関内の装飾の仕方にもこだわりがあります。
これらの問題を解決するには、玄関を別々にし、表札も息子さん夫婦との同居の場合は苗字だけではな く氏名まで書かれたものを別々に用意する。 娘さん夫婦との同居の場合はお互いの苗字だけのものを別々に用意する、と言うのが一般的です。 またプライバシーを保つためにポストは世帯ごとに設置するのが好ましいと思われます。